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日本ではほとんど見られない、ブーケトスと対になる風習

さて、結婚式の特殊な風習として次に紹介するのは、すでに他項で紹介したブーケトスと同じようなルーツを持ちながら、日本ではあまり一般化していない教会式結婚式の風習である「ガータートス」についてです。恐らく、聞いたこともないという人がほとんどなのではないでしょうか?この「ガータートス」とは、その名の通りガーターをブーケ替わりに投げる風習なのですが、そもそも「ガーター」自体が日本ではあまり一般的ではありませんね。ガーターとは、もちろんボウリングの側溝のことではありません。ここでいうガーターとは、女性が靴下が下がるのを防止するために留めるためのアクセサリーになります。日本では「ガーターベルト」として知られているでしょうか。これはこのガーターをベルトまで延長した、言うなれば下半身用のサスペンダーと言えばよいでしょうか。さて、女性用のアクセサリーであることはわかっていただけたと思います。それでは、このガータートスという風習自体について見ていきましょう。実はこのガータートス、受けるのは男性なのです。女性用のアクセサリーを何故、と思われるかも知れません。このスタートは、そもそも結婚式に参列する男性の内、マナーが良くなく、花嫁にタッチしようとする不届き者がいた事に端を発っしているのだといいます。そう、つまりは、あとでガーターをくれてやるから本人には触るなよ、というなんとも抑圧的な風習であったのです。それが次第に、ブーケトスの流行と共に幸せのバトンとしての役割も担っていくことになりました。手順としては、一連の結婚式が終わった際に、教会の前で新郎が新婦のガーターを外し、それを参列者の独身男性に対して後ろ向きで投げるという形で行われます。投げられるもの以外は、ブーケトスと同じですね。しかしながら、このガータートスは日本ではほとんど普及しておりません。はたしてそれはどういう理由なのか、それについても少し考えてみましょう。まず一つに、日本には結婚式で花嫁にちょっかいを出すような人がほとんどいなかったというのを挙げる事ができるでしょう。今となってはどうかはわかりませんが、かつての日本は世界的に見ても、イギリスと並ぶ「紳士」だったと思われている節があります。そして他には、このガーター自体があまり一般的ではなかったこともあるでしょう。男性からしたら、そんなよく分からないものを投げられても、いまいち意味が分からないと言う面もあるのではないでしょうか。それらの理由によって日本には定着しなかった風習、ガータートス。もし海外の結婚式に参列する機会があるのなら、覚えておいても損はしないかも知れませんね。

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